AI時代 × 人生100年 | 新しいシナリオ 可能性を広げる

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ジミー(1971年生)が送ってきた人生

1971年生まれのジミーは、1945年生まれのジャックの世代の3ステージの生き方を踏襲するつもりで働き始めた。現在40代半ばのジミーは、人生の次の段階に向けて、どのようなシナリオを選ぶべきか考えなくせてはならない。

40代半ばのジミーの「資産」

■生産性資産
大学時代に最初の投資を行い、テクノロジーについて学び、一般的な知識とスキルを習得。企業入社後、ITシステムに習熟し、マネジメント能力も磨き始める。このように生産性資源を増やしてきたが、それが終わる。新しいことを学んだりする時間はない。スキルと知識が枯れてゆく。
■活力資産
大学時代に自己再生の友人関係の基盤を築く。子供の親を中心に良好な近所づきあいを始める。
■変身資産
ジミーは、主に二つの時期に人的ネットワークの多様性を拡大させた。
■有形の資産
大学の学費など学生時代の借金を抱えて仕事の世界に入る。40代になって有形の資産を築き始めるが、無形の資産は減っていく。今後の働き方に関してどのような選択肢を持っているか?

3・0シナリオ

3ステージの人生を送る。学生時代の投資を頼りに、勤労人生を最後まで生き、65歳で引退を目指す。
■2021年のジミー(50歳)
変化の速いテクノロジーの世界で、スキルが時代遅れになりつつあることに気づく。65歳で引退するには蓄えが足りないと思い知らされる。
■2031年のジミー(60歳)
貯蓄は不十分だし、無形の資産も不足しており、将来のことが心配になり始める。学習と教育に投資してこなかったためにスキルが衰え、スキルが低い人向けの低賃金の職に就かざるを得なくなる。
■2041年のジミー(70歳)
十分な給料が受け取れる職に就くことが次第に難しくなり、フルタイムの会社員をやめる。収入は少なく、思っていたよりずっとひもじい生活をする羽目になる。

3・0シナリオでは、貯蓄が不十分で、無形資産への投資が不十分。

3・5シナリオ

あまり野心的でないシナリオを検討する。
■2026年のジミー(55歳)
政府が公的年金の受給年齢を70歳に引き上げた計画を発表した時、ジミーは行動を起こす。
自宅近くの大学で、週に1回、夜間にITとマネジメントを教え始める。
■2030年のジミー(59歳)
大学からフルタイムのポストを提示されて、会社を辞める。給料は減るが、自分の能力を活かせている。仕事と家庭のバランスが取れる。

3・0シナリオとの大きな違いはないが、70歳代でも仕事を続けられるメリットは大きい。

4・0シナリオ

●ポートフォリオ型の新ステージ
■2016年のジミー(45歳)
向こう1年間、自費でプログラムを受講する。普段はオンライン上で学習したり、受講生同士がコーチしあったりする。過酷な日々になるが、スキルを向上させ、モチベーションの高い人たちと知り合うことができる。
■2021年のジミー(50歳)
これまでの10年間は素晴らしいものだった。
それでも、以前のように時間を取り、次の10年間の計画を検討する。
■2036年のジミー(65歳)
まだ引退する気は全くない。早い段階で生産性資産と活力資産に投資したおかげで77歳まで働けることだ。
●起業家型の新ステージ
■2016年のジミー(45歳)
余暇時間の一部をレクレーション(=娯楽)ではなくリ・クリエーション(=再創造)のために使う。地元の起業家クラブに加わり、毎月の会合に参加する。会計とマーケティングのオンライン講座も受講する。起業家クラブでは、新しい知人を大勢増やすことができた。企業に向けた計画を実行する。
■2019年のジミー(48歳)
3年後、準備が整う。2020年前半にパートナーと会社を設立する予定。


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