AI時代 × 人生100年 | ベーシックインカムってどうよ?

Life shift20170329 01

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ベーシックインカムとは?

社会保障の問題が浮上すると頻繁に話題にあがるベーシックインカム構想。政府がすべての国民に最低限の生活(衣・食・住)保障を定期的に与えてくれるもので、国民の誰もが一律の現金を、無条件で得られるというシステムのこと。

具体的には?

最低限の生活(衣・食・住)でよしとするならば、働かなくても暮らしていけることになる。具体的にいうと、現在、生活保護を申請して5~6万円を受け取っているとしたら、ベーシックインカムの国家になれば、手続き申請をしなくても5~6万円を受け取れる。年金のように決まった金額が自動的にもらえる。

社会主義との違いは?

保障される額によるが、働いてはいけないわけではないので、働けばベースの5~6万円に稼いだ分だけ上乗せされて、収入が増えることになる。

社会主義とベーシックインカムの違いは、この部分にある。保障額があるうえで稼いだ分は自分の財産として蓄えるので、資本主義の中でベーシックインカムは、矛盾しない。

誰が助かる?

現実的に考えると、本当に何もしなくて生活できる金額が保障されるのかは難しいかも。一方、障害者・母子(父子)家庭・高齢者などの社会的弱者にとっては申請がなくても現金が受け取れ、大変に助かる。非正規雇用者など、低賃金で働かざるを得ない労働者などにとっても非常に助かる国策のはず。

歓迎するのは?

人工知能やロボットの台頭で、労働の自動化が一気に進むことが予想されている。急激に仕事が少なくなり、社会不安が広がることから、一番に余波を受ける社会的弱者は、ベーシックインカムを歓迎するだろう。

反対派は?

税の負担が大きい高額労働者や、社会保障制度が廃止されることによって仕事がなくなる公務員など、ベーシックインカムの余波を受ける人は、反対するだろう。

AI時代 × 人生100年時代には不可欠?

人工知能(AI)やロボットが本格的に普及し、雇用のほとんどを担うようになった場合、反対派の人の仕事もなくなる可能性が高くなる。
加えて、長寿社会になれば、高齢者の雇用は今以上に難しくなる。