AI時代 × 人生100年時代 | 未来の人間関係 私生活はこう変わる

Life shift20170312 01

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家庭

●結婚

長寿化が個人の私生活と家庭生活に及ぼす最も大きな影響は、おそらく人生における子育て期間の割合が縮小することであろう。子育ての責任を負わない期間が長くなるのだ。

男女の賃金格差が次第に縮小していることは、性別役割分担を揺るがせている。

双方がお互いの信頼に足る振る舞いをし、将来降りかかるダメージを乗り越えられるだけの絆を持っていなくてはならない。

結婚によるリスク分散は、二人の稼ぐ力が近い方がうまくいく。

二人が主な稼ぎ手の役割を交互に担い、相手がキャリアの途中で仕事を中断して生産性資産を築くのを助ける。

100年ライフの多くのものごとと同様に、重要なのは主体的に選択することだ。

●子ども

相変わらず融通がきかない要素が一つある。それは、女性の妊娠可能年齢だ。女性は比較的短い期間内に、子供を産むか、いつ産むか、誰と子供を作るかを決めなければならない。

20年前に比べて、今の若い男女は、子供を作りたいと考える人の割合が減っている。

これまでより高い年齢で少数の子供を作る人が多くなる。

仕事と家庭

●女性と仕事

経済協力開発機構(OECD)加盟国ではこの数十年間、働く女性が明らかに増えている。特に目をみはるのが、子供を持っている女性の変化だ。

国際労働機関(ILO)が2015年に発表した「女性と仕事の未来」によれば、現在のペースで行くと、男女の賃金格差が完全になくなるまでには、少なくとも70年かかるという。2085年まで待たなくてはならない。あまりに暗い見通しだ。

●柔軟性

現状で柔軟な働き方を実践しているのは、もっぱら女性だ。幼い子供の世話をしたり、高齢の親や親族の介護をしたりする必要上、そのような選択をすることが多い。

●離婚

65歳以上の人のうち結婚している人の割合は、歴史上最も高い。背景には、男女両方の寿命が延びていることに加え、夫婦の年齢差が縮小傾向にあり、しかも再婚する人が増えている。

再婚が増えているのは、離婚が増えて「再婚市場」が分厚くなり、再婚に対する社会的偏見が薄らいでいるため。

多世代が一緒に暮らす時代へ

●家族

参考になる前例がほとんどないので、世代間の複雑な関わり方を見出すために、多くの実験が行われる。家族のメンバーの年齢が高くなり、祖父母世代が若々しくなることを受けて、世代間交流の実験が始まる。

世代間の交流が活発になれば、若者にも高齢者にも大きな恩恵がある。

●友人

長寿化時代には、世代を超えた友人関係を通して、若者と高齢者の社会的分断が解消される可能性がある。

 


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