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はじめに
本書は2013年4月26日 第1版
目次
第1章 テクノロジーが雇用と経済に与える影響
第2章 チェス盤の残り半分にさしかかった技術と人間
第3章 創造的破壊-加速するテクノロジー、消えゆく仕事
第4章 では、どうすればいいか
第5章 結論ーデジタルフロンティア
本書では、情報技術が雇用、技能、賃金、経済に及ぼす影響を論じている。なぜ、いまこれが重要なテーマなのか。
最近のアメリカの雇用統計を見れば一目瞭然である。
著者の紹介
エリック・ブリニョルソン
Erik Brynjolfsson
MITスローン・スクール経済学教授。デジタル・ビジネス・センターのディレクター。スローン・マネジメント・レビュー誌編集長。著書に「インタンジブル・アセット」(ダイヤモンド社)、「デジタル・エコノミーを制する知恵」(東洋経済新報社、共著)など。
アンドリュー・マカフィー
Andrew McAfee
MITスローン・スクール、デジタル・ビジネス・センター主任リサーチサイエンティスト。
著書に”Enterprize 2:0”。
雇用なき景気回復
2009年6月に大不況が公式に集結して以来、企業関連のデータは回復したにもかかわらず、雇用統計はいっこうに好転しない。
アメリカ企業は新しい機械こそ買ったけれども、新しい人間を雇おうとはしていない。
仕事はどこへ行ってしまったのか
専門家は三通りの説明をつけている。
第1の景気循環説は、アメリカの失業率が高止まりしているのは、景気の回復が不十分で新規雇用に至らないからだ。
第2の説は、現在の苦境は停滞が原因しているからだ。
第3の説は、停滞説の逆で、技術の進歩が早すぎるからだ。この重大な変化をもたらしたのはコンピュータだ。
テクノロジーに注目せよ
技術革新のペースが早くなりすぎて人間が取り残されているのだ。多くの労働者がテクノロジーとの競争に負けている。
グローバリゼーションの加速は、テクノロジーの高度化と浸透がもたらす結果の一つにすぎない。
コンピュータが人間の領分をこのような速度と規模で浸食し始めたのは、最近のことだが、その経済的な影響は計り知れない。
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